かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第19章 愛してるから・・・さようなら
〃ゆぅちゃん・・・ゆぅちゃ~~ん〃
???
なんだ・・・これ
夢?
時々あるよな?
夢見てるってわかる夢と
そこに自分が普通にいて
夢か現実かわかんねぇ夢
これは・・・どっちだ?
『ゆぅちゃん・・・どうしてだと思う?』
頭のてっぺんから
降ってくるような声の主は…
俺は不思議と動けなくて
目でキョロキョロと
その声の方向を探ってるんだ
『ねぇ…ゆぅちゃん?』
あ・・・
そこに…いたのか
マリア・・・
夢のはずなのに
夢だって気づかない
そんな夢の中にいる俺は・・・
目の前の光景に釘付けだった
マリアの姿・・・
海の上みたいな
自然で…自由な
キラキラした光の中にいるマリア
そのマリアは
白いワンピース着てて
…プカプカ浮いてて
それもそのハズだ?
ぷっ…てか、なんだよマリア
それ・・・コスプレかよ?
プカプカ浮いてるマリアの背中には
まるでCGみたいな
なのに…やたらリアルな
真っ白い羽・・・翼が生えててさ
ニコニコ笑ってんだ
誰がみても夢なのに
そこにいる俺は気づかないで
普通に
いつもみたいに
マリアに話しかけてんだよ
『ねぇ…ゆぅちゃん?
どうしてだと思う?』
羽の生えたマリアが
そんな俺の声には耳を貸さず
ひたすら問いかけてくる
『どうして・・・あの人は
私を追ってくるんだと思う・・・?』
追ってくる?・・・って
マリア・・・いや、お前
何いってんだよ?
『所詮・・・自分の〃所有物〃でしかない
愛情も・・・情さえもない
ただの所有物に・・・どうして
自分の元へ戻れって…言うかわかる?』
いや・・・そりゃ
えっと・・・
『所有物の分際で…持ち主に背いて
出ていったんだよ?
あんな…プライドの高い男が
わざわざすがるようなことなんか
する必要もなければ
すると思う?』
世間体・・・とかか?
いや・・・マリアにわりぃけどさ
気持ちがないなら…そゆことか、って
『ふふふっ・・・あのね』
マリアが笑った
『答えは……〃許す気がない〃から』
???
なんだ・・・これ
夢?
時々あるよな?
夢見てるってわかる夢と
そこに自分が普通にいて
夢か現実かわかんねぇ夢
これは・・・どっちだ?
『ゆぅちゃん・・・どうしてだと思う?』
頭のてっぺんから
降ってくるような声の主は…
俺は不思議と動けなくて
目でキョロキョロと
その声の方向を探ってるんだ
『ねぇ…ゆぅちゃん?』
あ・・・
そこに…いたのか
マリア・・・
夢のはずなのに
夢だって気づかない
そんな夢の中にいる俺は・・・
目の前の光景に釘付けだった
マリアの姿・・・
海の上みたいな
自然で…自由な
キラキラした光の中にいるマリア
そのマリアは
白いワンピース着てて
…プカプカ浮いてて
それもそのハズだ?
ぷっ…てか、なんだよマリア
それ・・・コスプレかよ?
プカプカ浮いてるマリアの背中には
まるでCGみたいな
なのに…やたらリアルな
真っ白い羽・・・翼が生えててさ
ニコニコ笑ってんだ
誰がみても夢なのに
そこにいる俺は気づかないで
普通に
いつもみたいに
マリアに話しかけてんだよ
『ねぇ…ゆぅちゃん?
どうしてだと思う?』
羽の生えたマリアが
そんな俺の声には耳を貸さず
ひたすら問いかけてくる
『どうして・・・あの人は
私を追ってくるんだと思う・・・?』
追ってくる?・・・って
マリア・・・いや、お前
何いってんだよ?
『所詮・・・自分の〃所有物〃でしかない
愛情も・・・情さえもない
ただの所有物に・・・どうして
自分の元へ戻れって…言うかわかる?』
いや・・・そりゃ
えっと・・・
『所有物の分際で…持ち主に背いて
出ていったんだよ?
あんな…プライドの高い男が
わざわざすがるようなことなんか
する必要もなければ
すると思う?』
世間体・・・とかか?
いや・・・マリアにわりぃけどさ
気持ちがないなら…そゆことか、って
『ふふふっ・・・あのね』
マリアが笑った
『答えは……〃許す気がない〃から』