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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第1章 結婚て・・・何スカ?

おっと・・・?





色んな意味でドキっとする。





なんでって

このままボーっと歩いてたら
狭い歩道でぶつかるじゃんよ。






って、視線を送ったんだけどさ




向かいから来る・・・女の子に。










気づく気配もないんだけどな。




おい?


お~~い?


前みて歩けよ?


もしもーし?




オイ


ぶつかるだろぉがこのアマ・・・





あぁ?!


よける気ナシかよお前!?



チッ……



俺によけろってか?チクショウ




ヘイヘイ…






俺は只でさえ狭い歩道の端に寄って
すれ違うように道を譲る…




でもってピタッと
足を止めた…

と言うか……止まった。




でもって



やっぱりガン見して


じーーーっと……


視線を送りまくってんだけど




ちっとも気付かないんだわコレが。





でも、それもそのはず





その女の子は・・・



ずっと



下を向いて
手で顔を覆って歩いてたから。










あと少しで



すれ違う・・・。

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