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光と愛の乙女詩集

第106章 卒業~未来へ~

梅咲く頃
雨の中の
卒業式

見慣れた校舎
共に過ごした仲間
今まで指導頂いた先生

そんなモノや人達との別れ



今だけは別れが名残惜しい

懐かしい想い出が
頭を駆け巡る

楽しかった日々
辛かった日々

そのどれもが今では懐かしい

通いなれた通学路
もう通うこともなくなる

山の自然も
この山の虫達も
滅多に見れなくなる

春夏秋冬
三度の四季は
あっという間に過ぎ去った

繰り返された日常も

今日で一つ終わり


制服を脱いだら
また一つ大人の階段へ

春からは新たな通学路

制服じゃない
ばっちりした
メイクに
可愛らしい服装


卒業
高校生の終わり

小学校が終わった
中学校が終わった
高校が終わった

月日が過ぎるのは早くて
その全てが懐かしい

冬は必ず春となる

後ろ振り向かず
前を向いて

ふと蘇った

恩師……
初めて出来た恋人が別れ際に言った言葉

冬は春になりて

私は新たな未来に向かって歩き出す

生きている限り
時は進む

梅咲く頃の卒業
それは必然の儀式

桜咲く入学
私は新たな未来へ
一歩 足を進めた

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