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同窓会 SN

第84章 依存4 翔


4-2

高校生の頃から。
和也は一人でいるのが好きそうだった。

放課後、誘えば大抵の時は輪の中に入って みんなで一緒に寄り道もしたけど、
昼休みなんかは わいわいと屯する男連中のところへ自分から来ることはほとんどなく、
いつも一人静かに本を読んでいた。

それが 俺の読んだ本を追いかけての読書だったことは 同窓会で再会してから聞かされたことだけれど・・・。


そして今も。
二人一緒の部屋の中にいても 最近では特に言葉を交わすでもなく
別々のことをする時間が増えてきた。


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