同窓会 SN
第95章 決意7 和也
7-1
俺は卑怯だな
翔のマンションが火事になったと聞いて 心配でたまらなかった時は
今すぐにでも翔と一緒に暮らしたい、1秒も時間を無駄にしたくない、と強く思ったはずなのに。
こうして心配事が通り過ぎてしまうと また周りのことを気にして決心が鈍る。
翔は 俺と暮らすために ありとあらゆる努力をしてくれてるっていうのに、
俺ときたらそれに甘えるばかりで 翔が一つ一つ問題を解決してくれてからも 結局うじうじして・・・
だけど・・・
俺は、自分のことは何言われてもいい。
それだけのことをしてるんだし、わかってくれない人にはわかってもらわなくてもいい、と割り切れる。
でも、お互いの家族は
勿論驚くだろうし、それにきっと・・・悲しむだろう。