同窓会 SN
第10章 ボジョレーヌーヴォー1 和也
「どうしたんですか?思い出し笑い?」
あ、驚いた。
またあおいさんだ。隣に真希ちゃんもいる。
へんなとこ見られちゃったな…。
「い、いや、なんでもないよ。あ、俺そろそろ帰らないと・・・」
「え、もう帰るんですか?三次会は行きません?」
「うん、ちょっと・・・ごめんね」
まさか 翔が待ってるから、なんて言う訳にもいかずに言葉を濁す。
みんなにも先に帰ると挨拶して 俺の分を払おうとしたけど、1曲しか歌って無いし、遅まきながら今日は俺の歓迎会も兼ねてるってことで、代金は一次会に引き続き全額免除された。
お礼を言って、カラオケ屋を後にする