同窓会 SN
第101章 甘い生活5 和也
「あのさ、土曜日は空けておいて欲しいんだけど」
そう切り出した俺に 不思議そうな顔を見せる
「何?何かあったっけ?」
「来週 誕生日だろ。ゆっくりお祝いしたいから
ちょっと早いけど今週末に食事でも、と思って・・・」
と、見る間に 嬉しそうに眉をへなっと下げた翔
顔がにやけるのを我慢してるのが丸分かりなのに わざとそっけなく
「夕方までは仕事だから、夜しか空けられないけど」
なんて言うのが可愛いぞ
「うん、夜でいいけど・・・忙しかったら無理しなくても、」
「いや、夜なら大丈夫」
被せ気味に言ってきた翔も、それを誘導した俺も、
きっと口元が緩むのを我慢して だらしない顔になってたんだろうな