同窓会 SN
第11章 ボジョレーヌーヴォー2 翔
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でも、今はまだそんなこと考えたくない
俺の腕の中に和也がいて、俺を好きだと、俺を欲しいと言ってくれる。
この間、俺が退院した日
2人で泣きながら気持ちをぶつけ合った時から、
和也は前より少しだけ 気持ちを言葉にしてくれるようになった気がする。
今も・・・何度も角度を変えて口づける俺に、自分から俺の聞きたい言葉をくれるんだ。
「んっ、・・・翔・・・、愛してる・・・」
「俺も・・・愛してるよ・・・」
そして、俺が和也を可愛がる間、和也も 必ず俺の身体のどこかに 触れているようになった。
それは肩であったり、背中であったり、もっと敏感なところであったりするんだけど・・・
たったそれだけのことで 俺はこの上なく幸せになり、もっと和也を高めたくなってしまう。