同窓会 SN
第104章 家族1 和也
1-1
翔のお父さんが政治家だって言うのは
高校の頃、噂に聞いたことがあった
よくわかんないけど、なんかすげーな・・・と言うのが
その時の率直な感想
でも、別にTVに出たりするわけじゃないし、
翔も何も言わないから
具体的に どんなことをしているのかとかまでは知らなくて・・・
知らないまま数年が、
いや十数年が経った
それが今、
「桜井俊氏・・・って・・・なぁ、これもしかしてお父さん?」
「ん?あぁ、そうだよ」
「マジで?と、都知事に推されてるって・・・お父さん、都知事になるの?」
「ん?ならないならない」
「え、ならないの?出馬しないってこと?何で?」
「何で、って・・・親父は事務方だからそういうのは興味ないんだろ」
「え・・・なんか勿体ないな・・・」
「はは・・・本人全然やる気ないみたいだからいーんじゃない?」
「・・・そうなのか・・・ふぅん・・・」