同窓会 SN
第110章 家族7 和也
7-1
松ちゃんの発言で 空気が和らぎ、
解散になってから各自の仕事に戻ると、
黙って俺の肩を叩いてくれるヤツも居れば
いつもと同じように 仕事の話をしてくるヤツも居た
真希ちゃんは こちらから頼まなくても
コーヒーを淹れて 課のみんなに配ってくれる
“いつもと同じ”
“みんな平等”
普段なら何の魅力も感じないことが 今はしみじみ有難いと感じる
もう犯人が誰か、なんてどうでもいいとさえ思えて
仲間の大切さ、有難さを実感し
何でもない日々、いつもと同じ平和に感謝した