無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

この半年あまり
和也の所在を突き止めたい、と言う衝動に駆られる度に　
頭に浮かんだのは　毎回智の所だ

聞いた話では　智は高輪の億ションに住んでるとか
独り暮らしなら部屋も余ってるだろうし、
智なら喜んで和也を住まわせるはずだ


だけど、俺の気持ちを知ってる和也が、
わざわざ不安を煽る様に
智の所に転がり込むはずがない、
と 自分に言い聞かせ、
智に連絡を取ることを避けてきたんだ


それに　今のこの状況を智に打ち明けるには　
少々のプライドが邪魔をした、ってこともある