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同窓会 SN

第119章 再び1 和也


1-1

翔のもとを去る事を考え始めた時 すぐに頭に浮かんだのは、
今は名古屋に住む 前の会社の社長のことだ。

最近では 年賀状くらいしか連絡を取ってなかったにも関わらず、
電話をすると 親身に相談に乗ってくれて 
困ったことがあったら何でも言えよ、と頼もしい返事

前の社長は、俺なんか足元にも及ばない程の知識と技術、それから人脈も持ってる人で
俺が独立に向けて修行させてほしいと頼むと 二つ返事で了承してくれた


単純な考えだとは思うけど、
まずは仕事で、
翔に雇われるだけの立場じゃなくて
対等に取引できる事業主になろうと思ったんだ

独立した上で 翔に頼ることなく生きて行ける力を持つことから始めたい



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