同窓会 SN
第119章 再び1 和也
でも、もしも もう俺の事なんて見限ってたら?
もしかして、誰か他のヤツと一緒に住んでたりしたら?
そんな風に考えてしまうと とても怖くなって
「ウチに来ればいいよ」と誘ってくれた智に甘えて
居候させてもらいながら 俺は翔に連絡を取れないでいた
今日は名古屋から送った荷物を解いて、コンピューターをセッティングしないと
今日は社長の紹介してくれた顧客に挨拶に行かないと
それに、この間の仕事の報酬が入ったら 貯金もいよいよ100万に届く
それを待ってから 翔に電話をした方がいいだろう
ホントはすぐにでも翔に会いたいのに 気持ちが揺れ
そんな風に、先延ばしにしてたある日のこと
俺は偶然見た雑誌で、ある女性と親密な雰囲気の翔の画像と
そこに並ぶ「真剣交際」「結婚秒読み」の文字に打ちのめされることになった
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