同窓会 SN
第121章 再び3 和也
こんな風に慌てる智を 初めて見た気がする俺は
呆気にとられて言葉も出ない
「なぁ、かず。やっぱりどうしても今日出て行かなくちゃダメ?
俺、一人じゃどうしていいかわかんないよ」
「そ・・・れは・・・。でも、俺が居たって何の役にも立てないと思うけど」
「そんなこと無い。かずが居てくれると思うだけど、勇気づけられるよ。
そうだ、マネージャーに言っとくからさ、会見の会場に来てくれない?
かずの顔見たら どんな質問が来ても 落ち着いて乗り切れそうな気がするんだ」
「そりゃ・・・俺で役に立てるなら・・・。でもホントに何も出来ないけど」
「ありがと!じゃあ 絶対に会場に居てくれよ?俺の事見捨てないって約束してくれる?」
「大袈裟だな、約束するよ。ちゃんと居るから」