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同窓会 SN

第13章 ボジョレーヌーヴォー4 翔



ほんの数日逢わなかっただけなのに 和也に逢えることがひどく嬉しい。
やっぱり俺は和也が好きだ、離したくない。
和也も嬉しそうにしてくれているのは 俺の勘違いじゃないだろう?

金曜日の夜の気まずさなんて忘れて、二人の楽しい時間が戻ってきた。


・・・でも やっぱり、和也の口からあおいさんの名前が出た。
俺とあおいさんが 出張で居なかったのが寂しかった、と。

その言葉は、すっかり油断していた俺の胸に突き刺さり、俺はフリーズして、言葉も出なかった。


もしかして、これから和也の告白が始まるのか?

俺と過ごすこの時間を 楽しんでくれてると思ってたのに、実はあおいさんのことが好きだ、とその口から聞かされるのか?


もう、避けて通ることは出来ないみたいだ

取り乱すな、冗談っぽく聞いてみるんだ
と、自分に言い聞かせながら 和也に声をかけた


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