同窓会 SN
第132章 記念日7 翔
今日こそリベンジだと、意気込む俺に
思わず本音が出たように ビミョーな表情をする和也
「何だよー、嬉しくないのかよ。」
「いや、嬉しいけどさ・・・」
「そんなこと言って。やっぱりホントはマズイって思ってんだろ」
滅多にないことだけど 口を尖らせて拗ねてやるぞ
でも悔しいことに 和也には通じない
「ふはは・・じゃあ今日は一緒に作ろうか」
「あ、マジで?いいの?じゃあデミグラスソースのがいいな。あれ、すげー好き!」
「翔 デミグラスソース好きだもんな」
「うん、お母さんに仕込まれたんだろ?二宮家特製のデミグラスソース」
「そんな特別なもんじゃないよ、フツー フツー」
そんな風に笑顔で言った和也だけど
どうして 意外と奥が深かった