同窓会 SN
第16章 プレゼント2 翔
現金なもので、途端にウキウキしてきた
こんなとこで会うなんて 俺達やっぱり運命の相手なのかも、
なーんてバカなことを考えて口元が緩む
しかし、だ
声を掛けようとして 信号が変わるのを待っていた俺の耳に 聞き覚えのある声が聞こえた
「二宮さん!」
そこには 弾けるような笑顔で和也に駆け寄る真希ちゃんの姿。
向こうを向いて、背中を向けてる和也の表情は見えないけど
・・・待ち合わせしてたのか・・・?
昨日のうちに約束してたんだろうか?
そんなことは聞いて無いけど
考えてみたら そんなことまで俺に言わなくちゃならない義務はないもんな・・・。
一瞬2人の後をつけようかと思ったけど
自分が惨めになるような気がして 俺は反対方向に歩き出した。
もう、蕎麦屋のことは忘れていたし、空腹感すら感じることはなかった。