同窓会 SN
第19章 プレゼント5 和也
鍋に肉や野菜を適当に切っては入れていく作業が済むと、煮込みながら昨日の残りのハムやチーズなんかをつまみつつビールを飲む。
1本飲み干す頃には鍋もぐつぐつ言って、美味しそうな匂いが部屋中に漂ってきた。
「さぁ、食べようぜ。いただきまーす」
「いただきます」
翔はさっき、俺の前に真希ちゃんが店から出たところも見てたんだろうか・・・
見てた、と考えた方が自然だよな・・・。
特に文句を言うわけでも無いけど、あきらかにテンションが低い。
俺に疚しいことはないけど、相変わらず居心地が悪い。
大体こんな気分で食べたって飯も美味くねーよ
これは、早めに全部言っちゃった方がいいだろうな
と、意を決して口を開く
「あのさ・・・さっき、真希ちゃんから電話があって・・・」
翔の耳がぴん、と立ったような気がしたのは 勿論気のせいだろう