同窓会 SN
第25章 新しい季節5 和也
「嘘だね。俺にはわかる。怒らないから正直に言えよ。」
「なんで俺が怒られるんだよ?キスされたのは俺の意思じゃなくて、向こうが一方的に・・・」
しまった・・・。
「ほら見ろ。・・・・・・なぁ、なんで嘘吐くんだよ?」
あ・・・、
怒鳴ってくるかと思ったら 泣きそうな顔して目を伏せるなんて。
その表情に 胸にずきん、と痛みが走る。
「ごめん・・・、あの・・心配させたくなくて。だけど、こんなこと・・・ホントにたいしたことないから」
「こんなこと?たいしたことない?」
ちょっと潤んだ大きな瞳を 俺に向けて
翔が苦しそうな顔をした。