同窓会 SN
第34章 独占欲7 和也
7-1
翔が出かけて行ってから30分ほど経った時、俺の携帯が鳴った。
仕事の用件では時々使っても、プライベートではあまり聞くことも無くなったメールアプリの通知音
しかもショートメールだ
へぇ、珍しい。
メアドや名前じゃなくて 携帯ナンバーが表示されてる
電話番号なんて、翔のですら覚えてないから 誰からのメールか一瞬迷ったけど
《ちょっと話がこじれてる。悪いけど喫茶Rまで来てくれる?》
これって...翔、だよな...?
どうして普通のメールやLINEじゃないんだろう?
でも、何か理由があるんだろうな、とにかくすぐに行かないと...
下着一枚だった俺は 急いで服を着て 携帯と財布だけ持ってマンションを出た。
走って角を曲がった時、突然腕を引っ張られ、よろけてしまう。
「わっっ!」