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同窓会 SN

第80章 桜10 翔



「お前、もうちょっとしゃんとして、浴衣の前 ちゃんと合わせろよな」


合わせがガバガバで 中が覗き込めるじゃないか
すれ違う連中が みんなチラ見していくようで 気が気じゃない俺は
和也の猫背をバンと叩いた


「イッテぇ・・・・」
「ほら、襟、シャキッとしろよ」

「はぁ・・・暑いのに・・・」


ブツブツ言いながら それでも襟元を引っ張る和也がやけに愛おしい。

誰もいなかったら手をつないで歩いちゃうのになぁ・・・



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