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好き心少なからず

第7章 答え合わせ~新田×二階堂~

すると、

「ね、こないだの宿題、考えてくれた?」

口元を隠したまま、小首を傾げて聞いてきた。

あれ、か。

前に質問された事。

『私が副委員長になった理由、分かる?』

その場で答えられなかったら、宿題にするから考えろと言われた。

「新田くんの答えを聞かせて?」

小首を傾げたまま、しおらしい顔をしてみせて…

そんなの…

「僕が委員長だから」

どれだけ考えても、それしか思い付かなかった。

僕の出した答えに、絢音は柔らかく目を細めて頷く。

…やっぱりそうだったか。

ため息をついて、絢音を睨みつけた。

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