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好き心少なからず

第8章 条件にピッタリだ~岸田×八神~

「もしくは、グループで作ったから、かな?」

「グループ?」

「調理実習って、班ごとに作りますよね?」

あぁ、確かに。

だけど、だからって…何で?

納得できないでいると、松井先生は紙袋を机の引き出しにしまった。

「俺、不味かったらハッキリ言うんで」

松井先生は俺を見て眉を上げると、

「俺に食わせてみて、好評なら自分一人で作ったのを彼氏に渡すつもりなんじゃないかな?」

そう言って、肩をぐるぐると回した。

「はぁ…」

お墨付きが欲しいわけか。

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