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好き心少なからず

第13章 人が好いヒト~田口×姉ヶ崎~

あ、まただ。

コートで練習をしているカズを見て思う。

反応が遅い。

急いで追いかけて、足りない距離を腕を伸ばして詰めようとするけど…

「宇野!!集中しろよ!!」

副部長に怒られてる。

これは…また、アレかな。

カズがコートから出てきたところを捕まえて

「また悩んでんのか?」

そう聞けば、カズは額の汗を手の甲で拭って荒い息をついた。

「だってよぉ、意味わかんねぇんだよ」

「告白したのか?」

以前の話では、占いがどうの、日がいい日にするだの言ってたけど、カズから告白するって話だったはずだ。

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