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好き心少なからず

第14章 失敗作?~栗原×速水~

放課後、俺は重い足取りでバス停に向かった。

別に、約束した訳じゃない。

明らかに失敗作なんだから、そんなものもらったって先輩も困るだろ!?

だけど…さ。

朝の先輩の顔を思い出す。

もう一回、見たかったな…。

路側帯のブロックに乗ると、バランスを取りながら歩いていく。

もうすぐバス停に着くところで

「そういう歩き方は危ないって知ってるよね?」

後ろから声をかけられた。

振り向かなくても分かる。

先輩の声だ。

「そんな…落ちたりしませんよ?」

「でも、やめた方がいいよ」


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