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好き心少なからず

第17章 球技大会にむけて~新田×二階堂~

「皆の部活を考慮して、こっちである程度決めておいたんだけど」

「おー、さすが!」

「何?二人だけで決めたの~?」

「ずるーい」

教室に笑い声が響いた。

その声にイライラする。

どうやら、調理実習の後のやり取りを見ていた人がいたらしい。

クラスに戻ると、割れんばかりの歓声と拍手に包まれた。

「な、何だよ!?」

「おめでとう!!」

「やっぱな、お似合いだと思ってたんだよ」

そんな声をかけられて、戸惑いながら焦る僕の後ろで、絢音は微笑んでいた。

…よく笑えるよな。

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