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好き心少なからず

第20章 こんな場所~新田×二階堂~

「こっち向けよ!!」

絢音の肩を掴み、僕の方を向かせると…

え!?

振り向いた絢音の頬は、赤く染まっていた。

「もう!!だからもういいって言ったのに」

首をすぼめるようにして、両手で頬を覆い隠した絢音が、上目遣いで僕を見る。

何て言うか…その…

絢音なのに、絢音じゃないみたいだ。

魅入られてじっと見ていると

「やだ。恥ずかしいから見ないで」

くるんと横を向き、俯くから。

サラサラの髪が横顔を隠してしまった。

「絢音…照れてる?」

何で?

照れるなら告白した僕の方だろ!?

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