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好き心少なからず

第25章 ミニコンサート~梶×宮下~

そう言われて迎えに来るのもどうかと思うんだけど。

花夏の言葉を聞いた部長に後押し…と言うより、命令だよな、あれは。

ああなったら行かないわけにいかなくて。

昨日の出来事を思い出してため息をつくと、花夏が小首を傾げた。

「どしたの?」

その、無邪気とも鈍感とも言える態度も原因なんだって!!

「遅刻するから、早く行こうぜ?」

「あ、うん。ちょっと待って」

そう言って、花夏は木箱を抱え上げた。

あ。この前、一緒に作ったカホンか。

「本当に使うんだ」

俺の問いに、花夏はニヤリと笑った。

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