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好き心少なからず

第34章 球技大会8(梶)

ウォーミングアップがわりに外周を3周して。

試合までの合間、体育館の北側で涼んでいた。

テニスだって得意って訳じゃなかったけど、まだ個人競技だからマシだった。

バレーって…地味にミスが目立つ。

しかも、身長高いやつがめっちゃ有利で…

ま、そこまで真剣になる必要もないのかもしれないけどさ。

ゴキゴキと音がなる首を回していると

「あれ?リューセー?」

聞き馴染みのある声に、その方向を向くと

「何してるの?」

意外そうに眉を寄せた花夏が立っていた。

「なんだ、花夏か」

「なんだとは失礼ね」

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