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好き心少なからず

第34章 球技大会8(梶)

「おわっ!?何だよ!!」

急に引っ張られて、危うくバランスを崩しかけると

「ちょっと!キスした!!」

「は!?」

「キスしてた、今!」

咄嗟に窓の外を窺えば…

英嗣が真っ赤に顔を染めて、口を手で押さえて何か言ってる。

窓越しで、しかもちょっと距離があるからか、声までは聞こえないけど…

英嗣の態度で分かってしまう。

間違いなく、してるな。

「あの二人、付き合ってるの?」

「そうだよ」

頷けば、花夏は驚いた様に目を丸くして俺を見た。

その顔は何なんだよ!?


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