テキストサイズ

好き心少なからず

第41章 思い出~香澄×田口~

綺麗なのは、服のダメージ度合い。

部活で使うジャージなんて、段々と薄汚れていったり、生地がよれてしまうのは当たり前だ。

なのにあの集団は、グラウンドで体を動かしてるどの部活と比べても、ジャージが新しそうに見える。

それに…

「ん?なに見てるの?」

「あれ、何部?足おっそ」

集団で走り込みをしているのに、その速度はやけにゆったりしていて。

その中でも、余裕で走ってる人と必死そうに走る人がいる。

…あ。あの人。

列の後ろの方で必死に…でも疲れからか歩幅が段々と短くなっていってて…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ