
原稿用紙でラブレター
第3章 消費期限は本日中
こんなに反応してる俺のを相葉くんに触られて、恥ずかしさでもうどうにかなっちゃいそう。
だってもう…
最初のキスだけでだめだった。
それなのに色んなとこを触られてほんとに限界がきてた。
多分もう…
すぐ、イっちゃうかも…
こんな俺を見て相葉くん引いてないかな…?
恥ずかしさと相葉くんの反応を見るのが怖くて顔を覆っていると、至近距離から低い声が届いた。
「…顔見せて?にのちゃん…」
吐息混じりの色っぽい声にそろりと手をずらせば、相葉くんの丸い瞳が煌めいて俺を見つめていて。
「かわいい…」
ぽつりとそう呟いて、頬を上気させた口角がふんわりと上がり。
次の瞬間、速くなった手の動きに思わず声が上がった。
「っ、あぁっ!やっ、だめっ…!」
すでに限界寸前だったそれは、急な刺激にみるみる内に快感に追い立てられ。
長い指が疎らに動かされる度、くちゅくちゅと淫らな音を立てて欲を吐き出す準備をしている。
こんなに早くっ…
信じらんなっ…
「あいばくっ…も、だめぇっ…」
「え、イク…?イキそう?」
「んっ、ぁっ…やっ、やだっ…!」
「いいよっ、イって…」
気付いたら相葉くんにしがみつくように首に腕を回し、すぐ傍にある頬に擦り寄って拠り所にしてて。
「あっ…んっ、だめっ、ぁ、イクっ…」
その瞬間、頭が真っ白になってとてつもない快感に飲み込まれた。
呼吸を整えようとしてもうまく空気が入ってこない。
達したばかりの頭は何も考えられなくて、相葉くんのきれいな喉仏が上下しているのがぼんやり視界に映る。
「…超可愛かった、にのちゃん」
頭の上から降ってきた声に顔を上げれば、うっとりという言葉が当て嵌まるような表情で俺を見る瞳とぶつかった。
「いっぱい出たね…」
そう言われ、ようやく彷徨っていた思考が追い付いて。
「っ、ごめんっ、手っ…」
慌てて起き上がって相葉くんの右手を取り、ベッドサイドの棚からティッシュを引き出して拭った。
