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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第10章 新たな未来へ・・・

『1本は…∥ひとめぼれ∥・・・』




『ぷっ・・・』




吹き出すオレをスルーして

カンナはいとおしそうに

触れるか触れないかの距離で

ひまわりに指を近づけて

数を数えていた





2……3……と

カンナのカウントに合わせて

オレはゆっくりひまわり畑を歩く







『3本は・・・∥愛の告白∥』







『ほぅほぅ・・・』






『7本が…ひそかな愛

それから…11本は・・・∥最愛∥』






ピタ…っと

無意識に一瞬止まるオレの足



カンナが照れたのが

なんとなくわかる





『クス・・・終わり?(笑)』





再び歩き出す





97……98…






『99は・・・ずっと一緒にいる

とか・・・∥永遠の愛∥』






・・・。






『よく・・・覚えたもんだな』





『・・・~ふふっ』





お互いにテレるやら苦笑いしながら






『100で終わり…とか?』





『ぅ・・・まだ・・・あるよぉ』




なんでテレてんだよコイツ(笑)







『108・・・……ボソボソ』





『なに・・・?(笑)』




背中のカンナが

ボソッと呟いた





『聞こえない(笑)・・・108?』




『・・・ボソボソ… … …しょぅ』





『・・・聞こえね(笑)~・・・あとは?』





ホントは…少し聞こえてたけどね






カンナが熱でも出したら大変







カンナがオレの背中に顔を埋めて

どうやら赤面してたから

聞かないフリしてやったんだ(笑)

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