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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

オレ・・・この時ほど


生命(いのち)に・・・


∥生きること∥に執着したことはない。





なんで・・・なんでカンナなんだよ



もっと他にいるだろう



どーでもいいやつ

どうしょうもないやつ

最低なやつ

誰もが、バチが当たれば良いと
思うようなやつ


そんなやつらが

そこら中に…いるだろうにさ



なんでそういうやつが

病気にならないんだよ





なんで・・・カンナが

こんな目に遇って


こんな言葉を言わなきゃならないんだよ




もっと、どーでもいいやつ

いるじゃんかよっ・・・。






・・・こんな物言いをしたら

カンナはさぞかし怒るかな





でも…同時に…ハッとした




∥悔しい∥…∥悲しい∥…∥苦しい∥



それを・・・一番感じているのは


カンナだ・・・。



オレじゃない・・・カンナだ。





周りが・・・他人が

さも知ったような事を言って

同情じみたことなんて

言っちゃいけない



絶対・・・言っちゃいけない。



そう感じた




底の見えない恐怖・・・苦しみ


それらに立ち向かって


闘っているのは・・・カンナなんだから

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