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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

ウトウト・・・


人間、寝ようと思えば

いくらでも寝れるんだ



オレは目が覚める度に

さっさと目を閉じては



・・・現実から目を反らしていた






ドカドカドカ………




『・・・……?』




なんかガサツな足音がする


階段の方から・・・





ドカドカドカ… …





バァン・・・っ








『・・・』






『ハァ…ハァ… …ケイゴ、いるんじゃねぇか』






『・・・』





バサッ…



ちょっと荒っぽい声をあげて
オレのくるまっている布団を
引っ剥がすのは…



オレの部屋に飛び込んで来たのは
少し久々に会う…カズマだった




『ずっと… … …ハァ…ハァっ

電話してんのに出ねぇし・・・っ

どこほっつき歩いてるかと思えば

ケイゴ、てめぇ…こんなとこで

ゴロゴロ寝てやがったのかよ?!』






『・・・∥こんなとこ∥って…お前

ハハ… …自分んちに居て

何がおかしぃんだよ・・・』




オレはカズマに剥がされた布団を

拾いながら寝返りをうつ





『・・・っ…お前なぁっ

クソくだらねぇ屁理屈こいてる場合じゃ

ねぇだろうがっ・・・』






『・・・』





『・・・∥通夜∥にも来ないで

なにしてんだよっ・・・』






『・・・』



たった一言・・・






親友の…たった一言が

あっという間に

オレを現実に戻させる


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