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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第13章 遺された・・・意味

そして・・・それと、もうひとつ







∥『叶えて・・・』∥




あの時の


カンナの言葉




カンナの…最期の言葉





その言葉があったから

・・・じゃないけど





実際に∥やるべき事∥が

うんざりするくらい

オレにはあったから




そういう事に…しておいた。





大学の講義…いちばん最初に言われた



【レポートの提出、出席日数】

【試験の点数】


それらが足りなければ

容赦なく

当たり前のように留年するぞ


・・・と


たっっっっっぷり

脅しをかけられた。


(苦笑?)




それと逆を言えば


それらさえしっかりやれば

卒業資格

試験の受験資格がもらえるぞ



・・・と。





そんな

よりにもよって


そんな道に

立ったばかりのオレだったから



やらなければならないことは

山ほど…宇宙ほどあった。




だけどね



それでよかった。




∥やるべき事∥があって

良かった。




もしも、今

何もなかったら



オレは…この

どうにか逃げたくても

どこにも逃げられない



この・・・・・∥喪失感∥と


どう向き合って良いか

わからなかったから。





彼女の・・・言葉

これは・・・いや、これが

オレの一番の本音だったかもしれない。




アイツが最期に

オレに遺した言葉を

忘れなかった。







医者になるために…勉強すること。




それが今のオレの

最優先の・・・シゴト。

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