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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第13章 遺された・・・意味

そんな、バキバキに折れては繰り返す

オレの心をよそに



時の流れは残酷に?



あっという間に

およそ一年が過ぎる。






大学2年の

夏休みの終わりが近づく頃




オレはひとり

電車に揺られて出掛けていた。





始めにたどり着いたのは

彼女の・・・墓前。





去年の・・・あの時とは

比べ物にならないくらい

どこの花屋を見ても

今年は、ひまわりが沢山咲いていた



オレは両手で抱えるくらいの本数の

ひまわりの花束を

カンナに手向けた。





∥カンナ・・・∥





どんなに呼んでも返事をしてくれない

それだけはわかってるから



オレは墓前に手を合わせて

心の中で気が済むまで

カンナに話しかける




愚痴をこぼしたり?

そりゃ泣き言を言ってみたりと





『たまったもんじゃないよな、カンナ(笑)』




そう呟いて


オレは移動する





今度は・・・思い出の場所





あの・・・ひまわり畑に。

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