テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『得意、不得意

向き…不向き…・・・人にはね

意外な特技とかあったりするし?

ハハッ・・・♪

解剖デビューでゲロ吐くなんて♪

落ち込むことじゃないさ♪』




『・・・~』




励ましてんのか?落ち込ませたいのか?

どっちなんだよ…コイツ



なんて、顔をしたのを

一瞬、見抜かれた気がした






『・・・そう落ち込むなって♪

そうだ!僕は今日非番だからさ

メシでも行く?良い店があるんだよ

∥ハンバーグ∥のウマイ所がさ(笑)』





『・・・ぅ゛っ…ぃ゛…?!』




∥な、なにを言いやがるっ?!この

ドS医者が・・・っ?!∥




この状況で……

∥それ(ハンバーグ)∥だけは・・・っ

やめろっ・・・

(汗)(汗)(汗)






完全に楽しそうにしてる

中々にサディスティックな先輩を横目に

オレは医務室から持ち出して来た

ゲ◯袋を慌ててひろげて構えた





『アハハハハっ』




『・・・~』



少し恨みがましそうに

オレが顔を上げた先に



∥脳神経外科・・・浅田 ・・・∥




ネームプレートがチラッと見えた。





浅田・・・先生・・・か。







『卒業して…後期研修に入る頃

脳外科に希望出してごらんよ♪

待ってるぜ・・・』






『・・・あ、あの・・・』






『タキガワくん・・・君の名前

覚えておくよ・・・♪』



爽やかに笑って浅田先生は

去って行った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ