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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『ケイゴ?…今度・・・ね

父に会ってくれないかな・・・』




別荘でくつろぐ時間

ソファにもたれたサクラコが

思い立ったように体を起こして言った






『・・・ぇ・・・あぁ

うん、もちろん…今度、ちゃんと

挨拶に行くよ・・・。・・・

って言うかさサクラコ…オレ

ここも…黙って借りちまって…

何て言うか、その…順序が違うよな』





『あ、違うの!…そじゃなくて

それは全然、関係なくて

あ~…ちなみに、ごめん…今回は

サークルのみんなで行くって

言って来ちゃったの(苦笑)

・・・~~さすがに、…ね?』




その女の子の家、独特の

事情を表すように

桜子はチロっと舌を出して笑った






『ふふ・・・うん、命拾いした(苦笑)』






『あ・・・だからねケイゴ

これとは全然、関係なくて

父に…両親に・・・ちゃんと

ケイゴを紹介したいな、って』






『うん』








普段は縁のない遠方の景色

ボートに乗って魚釣りしたり

緑を堪能したり



わずか数日、短い時間だけど

オレは桜子と

いつもよりは大分、密度の濃い

ホッと一息な時間を過ごした

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