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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『あは・・・でもさケイゴ

どうして脳なの?』




『・・・』





『医者になろうと思ったのもそれが?』





『・・・』





『キャリア組なら~…そうね

やっぱり脳外科…それから心臓外科とか?

うん♪…循環器うちの病院は強いよ?』




『・・・』





『ふふっ・・・~なんてね♪

ま、いっか♪・・・~あ、そろそろ』









誰かに…言おうと思ったことなんてない

一度もない




この時だって・・・同じだった





なのに・・・











『∥憎かった∥んだ・・・』






『えっ・・・?』


桜子が…動揺した





『死ぬほど・・・そいつが憎い。

その人の体を・・・蝕む

そいつ(病)が・・・憎かったんだ』




誰にも話す必要も

話すことも・・・ないはずだったのに




どうしてだろう



オレの口を滑らせたのは

桜子の作る空間か、それとも

居心地の良い異空間のせいだろうか




つい・・・オレは






『・・・・・どうしても

守りたい命だったんだ・・・』

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