テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

「けどさ先生・・・手術って、やっば

傷痕とか・・・残る・・・よね」





はっちゃけて…強がるギャルも

ただの…ひとりの女の子だ




『・・・。んー・・・そうだね

部位も部位だからね・・・~』



ボクは改めて患者の傷を確かめる




『・・・うん。この手術なら

僕より上手い先生がいるから

ちょっと相談してみるよ』




「は?・・・ゃ、ちょっと?」





ギャルは突然ポカンとしてボクを見上げる


え~?…だって・・・ねぇ?




『うーん・・・切開を最小限にして

縫合は最大限に…細かく、それから…

ブツブツ・・・なら、やっぱり』





「や、ややや…あのさ先生

あたしそういう事言ってんじゃなくて」





『・・・うん?』






「ふ、普通…お医者さんってさぁ

【俺が治してやる】!とか

【大丈夫!任せとけ】!とか

そういうんじゃないの?」





ハハハ・・・また来たよこれ?(笑)



なんだろうね


世間じゃ、そんなドラマや映画

そんなもんばっか流してるのかい?




なんだか知らないけどね♪

∥イメージ∥ってのは

ついて回るんだね、きっと





『ふふ・・・テレビの見すぎでしょ?』





「~~…なんか先生って変わってる~

見た目も…あんま医者っぽくないし?

ふにゃふにゃしてるしさぁ~」





『ふにゃふにゃかぁ~(笑)』





「なんつーかさ?プライドとか?」






『(笑)・・・なんでも良いけど?

時と場合…必要に応じて

一番、上手い先生に任せれば

何より君にとってプラスでしょ?♪』




「~・・・」




『君は結婚だって、これからでしょ?

傷を残さないようにベストな方法は

選ぶ方が良いじゃない?』





まだまだ若い…女の子だし?






「・・・プッ

マジで変な先生」





『よく言われるよ♪』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ