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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

『ブッチー(笑)は…何年目?』




『ハフハフ・・・3年目です』






するってぇ…~と?

24・・・~25歳くらいか



珍しいね♪最近の子にしては

随分と健気と言うか・・・






『クスクス…そんな、さ

倒れるまで働くことないじゃない?』





『・・・モグモグ・・・…??』





『・・・押し付けられた仕事

馬鹿真面目にひとりでやることもないし』





『・・・でも』






『やれ、田舎のばぁちゃんが倒れた?

やれ…実家の急な用事だ?……って?』





『・・・ぇ』



目を丸くして見上げるメガネちゃん

(メガネ曇ってて見えないけど)






『ふふ・・・♪そんなの

全部、ソイツらのウソかもしんないじゃん』






『・・・』






『だからさ・・・あんまりキミ…』








『・・・いいじゃ、ないですか?』





『・・・うん?』








『誰かの・・・家族が…倒れたとか

誰かの不幸なんて・・・嘘なら・・・

嘘の方が・・・良いじゃないですか?』








『・・・』


なんか、一瞬だけど

呆気にとられてドキッとした






・・・なんかさ、この子

見た目よりも…大した器の・・・

見上げたヤツだな・・・。





普通そう考える?


・・・ってね





『先生も…そう…思いませんかぁ?』




『ハハハ・・・ぅん、そだね(苦笑)』






もしくは・・・例えて言うなら



いじめられてるのに

本人だけ気付いてないタイプ・・・



って感じ?(苦笑)





・・・てか


うふふふ?・・・って




なんでいつの間に

ビールジョッキ片手に

ウトウトしてるんだコイツ???



おぅ・・・どんどん食え、と

確かに言ったよボクは

ハハハ・・・



一体どこのどいつだっけ?



胃もたれがナントカとか

言ってたのってさ???


(苦笑)

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