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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第17章 大切な弟・・・可愛い妹

ボクの言葉に同調するように

リョウキは少し目を細めながら口を開く




『・・・オレだってさ…正直

みんなと同じ事…思ってるよ』




『・・・~』




『知らない…じーさんなんか

ほっとけば良かっただろ、って…』





『・・・~♪』





『でも…反対に、なんか

アイツらしいな、って納得してたり

なんつーか矛盾してて・・・

きっと、アイツの事だから

咄嗟に…理由なんか…なかったと思うんだ』





『♪・・・うん』




『アイツ・・・アイルは

じぃちゃんっ子だったらしいからさ』




『・・・へぇ♪』





『きっと…ホントに、咄嗟で

理由なんか…多分ないんだろうけど

アイツの事だから・・・もしかしたら

オレは会った事ないけど

その…自分のじぃちゃんに

似てたから、つい…とか、なんとか

そんな事でも言うのかな、とか

なんかごちゃごちゃ思っちまってさ…

あ~…なに…言ってんだかな、オレ…』





『ふふ・・・~かもね♪

目が覚めたらうんと聞かせてやれよ

みんなが心配してたんだ、ってさ』




『・・・』




『ぁ…そうだ、リョウキ

大事なもの・・・忘れてた』




ボクはポケットから

厳重にしまっていたそれを取り出す




『・・・?』





『∥これ∥だけは・・・

お前から返してあげな♪』




ボクはリョウキの手のひらに

アイルちゃんの付けていた婚約指輪を

ポン、とのせた




『ぁ…・・・うん』



リョウキは自分の手のひらで

キラキラと光る

小さなその物体を見つめて

なんとも言えない

切なそうな表情をしていた

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