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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

『おつかれ~・・・ジャマするよ♪』



『おぅ・・・』



リョウキは律儀に

デリバリーの夕飯を用意して

ボクを待っていた




男兄弟ふたり・・・仲良くお夕飯だって?

色気もなにもあったもんじゃない♪



(笑)



ま、そういう用事でないのは

わかってるからね♪



向かい合って座り料理をつつきながら

弟の話をきく





『で♪?…どっからの話だ?』




『・・・アイルぼちぼち退院出来るんだろ?

その後のことを…相談出来れば、と』




『ふむふむ・・・』




『・・・いつまでも、ただ

現実逃避ばっかしてらんないし?

具体的な事とかも…決めていかないと』





『・・・そうだよな♪』





『・・・住む家は…ソウタさんの所に

一度、帰そうってなってるんだけどさ

実際~…どうなのかな?

高校生だと思ってるって言ってもさ…

現実は…元いた場所とも何もかも

変わってるわけだからさ・・・』




『・・・言いくるめて適当に

って訳にいかないって感じか~』





『・・・そゆこと

そういうのって、実際どうすれば…』



『・・・ん~…実際、本人が

どこまで、どう認識してるか

わからないから、ってのが本当のとこだよな』





『・・・そっか』




『・・・すまん』





『・・・あと、は・・・

退院した後って…何て言うか、その

治療する必要とかあるのか?

脳外科・・・?…それとも・・・

精神科…とか…いかないとダメなの?』





『ケースバイケースな部分かな・・・』





『・・・そっか』





『ソーシャルワーカーに相談するのも

ひとつの手段だけど・・・』




『・・・』





『最後は・・・やっぱり

∥家族∥が…どの選択をするか…だな』





『・・・』





『・・・お前は?…どうしたいの』






『・・・オレは、アイツが

生きて…元気に・・・アイツらしく

その人生を生きててくれれば

それで良い・・・』





弟は必死に向き合っていた

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