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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第20章 あの夏の・・・約束

『先生って…花、お好きですよね』




『・・・???』



いや・・・なにゆえそうなる?





『さっきの女の子に・・・

それ・・・もらったときとか』







『ゃ・・・そりゃ相手は子どもだし(笑)』






『毎年・・・夏にロビーのお花とか

よく・・・ひまわり・・・見つめてるな、って

なんか・・・勝手に思ってました』






からかわれてるのかな?

・・・ボクが?・・・この子に?(笑)






『(笑)・・・気のせいじゃないの?♪

夜勤明けだと目がチカチカしちゃってね~

遠くの緑をみたり?目の保養しないとさ…

目が疲れて∥どうかしちゃう∥んだよねぇ♪

・・・そうそう♪アオイチャンが…

とびきり美人に見えちゃったりとかね?♪』






『・・・は?』




『・・・(笑)』





『・・・って、どういう意味ですかそれ?!』





(笑)(笑)(笑)




ブッチーなりに

からかわれてることに腹を立てて

顔を更に真っ赤にして怒ってる(笑)







『・・・ふふ・・・ぁ、ありがとね♪これ』






『ぁ…あの・・・先生?・・・っ』




なんかまだ言いたげだけど知らん♪



真面目チャンは

とっても苦手なんだよボクは♪




ボクはひまわりの花瓶を

窓際に置いて

先にその場を去る




今年も・・・また

∥そんな季節∥か・・・。




なんて、ちょっと心で呟いたりしてね。

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