
ねぇもう嫌・・・
第14章 先生と
翌日決行された検査は、結局柊先生の立ち会いの下行われた。
終始号泣状態の私を気にも留めずに検査を続ける柊先生に、全てを委ねることは難しかった。
一つ信じたら、一つ裏切られて。
泣かない強さがほしいのに、それ以上の事を求められて、弱くて怖くて泣いてしまった。
検査を終えた後、柊先生とこんな話をした。
『君にもいつかわかる日が来るだろうが。
逃げたいくらい嫌でも、泣きたいくらい辛くても、
これが最後だって思ってやり通せ。
それが最後じゃなくてもだ。
…それと。
君は少し、治療に向いていない体質があるみたいだ。
だからといって妥協出来るものでもないけど。
君は悪くないよ。誰も悪くない。
少しずつ受け止めていったらいいよ。』
何それ…っ。
唇が震え始めたのを自覚する。
体質ってなに。嫌になるって…何?
病気とは違うもの?
頭の中を駆け巡る無数の可能性。
そのどれにも正解は見えなかった。
