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ねぇもう嫌・・・

第21章 検査④



『ここいいよ。』




自動扉が開き外に出る。




茶色いベンチに暁くんが座って、その隣に私が腰掛けた。





「ここって、さっき私たちが見てた中庭?」




『うん。』




「なんか、景色違うね。」




他愛もない話なのに、とても居心地が良かった。




午後に検査を受けるかもしれない、なんていう恐怖はすっかり頭から消えてた。




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