
ねぇもう嫌・・・
第22章 時に神を憎むほどの出来事が襲っても…
それでもなんとか…っ!
柊先生に腕をがっしりと掴まれても、
足の力でベッドから地面に降り立とうと踏ん張った。
『一旦落ち着けっ。朝と同じだからっ。』
柊先生の声が、太く低くなる。
「んんっ、やだっ…!」
『やだじゃない。そう思うのはやる前だけだろ。』
両腕を押さえつけられながらも、柊先生の胸元に頭を押し付け、必死に拒む。
「っこんなんやるんだったらッ……死んだ方がマシだよッ……」
"言っちゃった"
心の中でヤバイと思った。
でももう歯止めが利かなくなっていた。
『…なんだよ今の一言。』
感情がこもった強い声が部屋に響いた。
互いに弱まる力。
「…もう嫌っ…!」
強気になって言ったつもりなのに、吐(ツ)いた言葉は酷くか細かった。
私は柊先生に向かって枕を投げつけた。
