
ねぇもう嫌・・・
第23章 夢のようで 涙はきっと現実
『片桐に来てもらう。明日日曜日で休みだから来れるって。』
「えっ…」
突然過ぎる…
『朝から来てくれるらしいから、色々話してスッキリしな。俺もその方が助かるし。』
「…」
話すことなんかないし、もう今更会いたくない…。
最も、最初の診察は先生だったんだし。
あ~もう最悪だっ、、、
『嫌なら自分から連絡しな。その代わり苦しくなったらすぐ俺を呼ぶこと。』
柊先生はそう言うと立ち上がって帰り始めた。
『じゃ、また明日の朝。早く寝なよ。』
「…」
コツコツと靴の音が響き、やがて柊先生は病室を出ていった。
私は揺れる白衣を睨みつけながら、複雑な思いに激しく葛藤していた。
