ねぇもう嫌・・・
第25章 天邪鬼(アマノジャク)
朝が来た。
いつもと変わらない日なのに、服が違うだけでこんなにも気分が変わるなんて。
「…っ」
ずっと嫌だった。
すぐ脱げる服。
指2本で、紐を引っ張ればすぐに脱げる服。
私服を着ることが許され、私は大好きなパーカーを着た。
白のパーカーに引き締まった黒のレギンス。
柊先生はどう思うんだろ。
可愛いって思ってくれるかな?
それとも、もっとゆるい服を着ろよって言うかな?
…なんて馬鹿だ。
もう柊先生になんか振り回されない。
最後の三日くらいはっちゃけたい。